日本一大きい硯・一位の木の器

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早川の周辺では、
黒い色の岩盤が出ている場所が多くあります。
この町は、雨畑硯の産地で昔から原石を掘り出しています。
採掘場所は、硯島地区雨畑の山奥にあるそうです。





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地元の口伝によれば、
今から約七百余年前の永仁5年(1297年)、
日蓮大聖人の弟子であった日朗聖人が、
師の言い付けにより七面 山を開くため、
赤沢を経て当地雨畑に入られた折、
早川支流の雨畑川上流の河原で偶然に蒼黒の一石を発見し、
その石で上質の硯が出来るとおっしゃったのが、
雨畑硯の歴史の発祥であると伝えられます。



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鰍沢の雨畑硯では、元禄三年(1690年)、
雨官孫右衛門さんが、
身延山参詣の途次、富士川支流、
早川川原にて黒一色の流石を拾い、
これを硯に制作したことが始まりと伝えられています。




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そして今もこの地域では、硯の生産が続いています。
今回、ご紹介するこの硯は、
縦4.5メートル・横3.5メートル・重さ32トンの巨大硯です。
早川町の道路沿いの公園に設置されています。
この大きさは、世界一とも云われています。
ギャラリーオゴンへお越しの際は、是非ご覧下さい。



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また、町には硯の美術館・硯匠庵もあります。
書道をされている方は、こちらもどうぞ!
ミニ硯制作体験も思出になりそうですよ。
また近くの鰍沢町には、硯作家の方が数名いて、
素晴らしい硯を制作されています。
作家さんの作品などは、また改めて紹介致します。


 雨畑川の渓谷で永い眠りから覚めた雨畑真石(雨畑石)の原石は、程よい黒の輝きを放つ自然が造形した逸品です。雨畑硯は、職人の確かな技で七百余年延々と彫り継がれ、多くの墨客に愛用されその使命を全うしてきました。

雨畑真石の特性

雨畑硯は、とくにその稀少な原石と産地を識別し証するために「雨畑真石硯」とも称されます。  雨畑真石硯は、中国の端渓硯にも比肩し得るその質感ときめ細かい肌ざわり、墨のあたりと墨おりにすぐれた日本を代表する和硯のひとつとして、昔より多くの文人墨客に愛用されてきました。  この雨畑硯の原石は、当地早川の主に雨畑川上流の稲又山付近に連立する石層から産出し、坑道掘より採石されます。早川町の中央を南北に流れる早川沿いには、大地溝(フォッサマグナ)が縦貫しており、この地層が擦れ合って良質の粘板岩が堆積したとも考えられています。原石の色調は、蒼黒の石、淡青の石、紫色の石の三種類がありますが、大半は黒色のものです。  雨畑石は、緻密な粘板岩で粒子が細かく、硯に最適な石質と評されてきました。また、水持ちも良くて水分の吸収が少なく、彫った石に水を入れると、普通 は数時間で浸透して無くなりますが、雨畑石では、一晩おいてもまだ水が残っているといわれるほどです。  雨畑石が硯作りに適すると賞される最大の特質は、硯の生命ともいわれる「鋒鋩」にあります。鋒鋩とは、硯面 の墨を磨る墨堂の細かな粒子であり、凹凸状の細かいヤスリのようなものです。  雨畑石には、細かく均質に石英などの粒子がならぶ鋒鋩が多量に含まれ、その鋒鋩は石の目に対して適度な角度をもちながら金砂状に光っています。しかも、この石には適度な硬度があるため、鋒鋩が長もちするという大切な条件を備えています。  こうした原石の特質(鋒鋩と硬度)ゆえに、硯工の手で彫り上げられた雨畑真石硯は、下墨、発墨にとくにすぐれ、また永年の使用に十分に堪え得ると賞されています。

硯の美術館・硯匠庵 http://www.salps.net/user/amehatasuzuri/



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さて今日の作品は、『一位の木・中深皿』
19.8×19.8×11.1センチ

一位の木は、時間が経つと、
赤色がだんだん濃くなって味わい深くなります。




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『一位の木・中深皿』
21.4×21.4×11.1センチ

丈夫で変形せずとても良い木で、
日本一の木と云われ、一位の名になりました。




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『一位の木・小皿』
11.5×11.5×3.7センチ
11.9×11.9×4.6センチ

側面に連続する溝を彫って、
さざ波や時間の流れを表現しています。


一位の木の詳しい説明・イチイ(一位)
●一位(いちい)科。
●針葉樹。寒さに強く、北海道でも育つ。
葉っぱはとがるが先端は柔らかい。
・材は良質で建築材、鉛筆、細工物等に使われる。
「笏の木(しゃくのき)」の 別名もある。
●実は10月頃に赤くなる。
■ イチイの特徴
イチイ科に属する常緑樹で、
古くから銘木として知られています。
イチイの語源は、約八百年前(平治元年)
天皇即位の折、飛騨よりこの木で作った
笏(しゃく)を献上したところ、
他の材より優れているということで
位階の正一位にちなんで賜ったと伝えられています。
・彫刻に適した硬度。
・年輪が非常に細かい。
・油気を適当に含んでおり、刀がよく切れる。
・夏目・冬目の硬さに差が少なく、
刀が滑らかに切れる。
・赤太(あかた)・白太(しらた)
がはっきり分かれて美しい。
・年月と共に、色・艶が増してきます。

Contemporary Wood Turning Bowls Teruo Fuchigami
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by ogon21 | 2008-09-08 14:16 | 木の器
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